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30目、40目、チャンカー、テクスチャライザー — セニングシザーの種類と使い分け。

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セニングシザーは、毛量を減らすための専用工具です。ただ単に「髪を切る」のではなく、「どのくらい切るか」を設計する道具であり、目の数、刃の形、セニングレートによって仕上がりが大きく変わります。

セニングシザーの基本構造

セニングシザーは、片方の刃がコンベックス刃(またはベベル刃)の通常の刃で、もう片方の刃に歯(くし状の切り込み)が入った構造をしています。通常の刃は髪を切り、歯の部分は髪を逃がす役割を持ちます。結果として、一度の動作で毛束の一部だけが切られ、残りはそのまま残ります。

目の数(歯数)

セニングシザーは、くし刃にある歯の数(目数)で表されることがあります。目数は仕上がりに影響しますが、それだけでカット率が決まるわけではありません。歯の形状、間隔、溝、刃の状態、毛束の厚さ、技法も関係します。

歯数一般的な傾向特徴主な用途
10–15目1回あたりのカット量が多い傾向間隔の広いチャンカー系毛量調整、強めの質感づくり
20–25目中程度から多めの傾向比較的広い間隔でコントロールしやすい全般的な毛量調整
30目前後中程度の傾向間隔が細かく、なじませやすい一般的なセニング、質感調整
40目以上1回あたりのカット量が少ない傾向細かく間隔の狭い歯ぼかし、表面の質感調整

30目と40目の違い

30目前後は汎用的な構成としてよく見られますが、カット率は設計によって大きく異なります。目数は選定の出発点であり、一定の割合を保証するものではありません。

40目以上のモデルは、細かなぼかしや表面の質感調整に使われることがあります。見え方は、歯の形状、毛束の厚さ、髪質、技法によって変わります。

チャンカー(ボリューム除去)

チャンカーは、比較的少ない目数と広い間隔を持ち、細かなセニングより1回あたりのカット量が多い傾向があります。毛量調整や強めの質感づくりに使われます。

歯の間隔が広いため、細い毛束や同じ箇所で繰り返し使うと、切った跡が目立つ場合があります。仕上げに細かなセニングを使うこともありますが、適した手順はカットと髪質によって異なります。

セニングレートとは

セニングレートは、メーカーが一定の条件で見積もったカット量の目安です。モデル比較の参考になりますが、表示された割合がすべての毛束で同じ結果になるわけではありません。

カット率は、歯の形状、間隔、溝、刃の状態、技法によって変わります。同じ30目でも、設計が違えば使用感は異なります。一般的な選定ポイントは仕様ガイドをご覧いただき、現行モデルの目数と表示カット率は認定販売店でご確認ください。

歯の形状の違い

セニングシザーの歯には、いくつかの形状があります:

  • V字歯 — 歯の間隔がV字型。最も一般的で、汎用的。
  • U字歯 — 歯の先端が丸い。切った跡が目立ちにくく、自然な仕上がり。
  • 段付き歯 — 歯の深さに段差があり、より複雑なテクスチャー効果を生む。
  • ストッパー付き — 歯の根本に突起があり、毛束を逃がしすぎないようにする。

セニングシザーの選び方

セニングシザーを選ぶときの基本的な指標は、以下の通りです:

  • ボリューム除去が主な目的 — 10–20目のチャンカー
  • 日常的なセニング — 25–30目の汎用セニング
  • 質感調整やドライカット — 30–40目の繊細なセニング
  • 毛先の馴染ませ、メンズカット — 40目以上のテクスチャライザー

仕上がりに応じて複数のセニングシザーを使い分けるスタイリストもいます。最初の1本や追加モデルを選ぶ際は、可能であれば実際に比較し、認定販売店へ用途をご相談ください。

セニングシザーのメンテナンス

セニングシザーは、通常のカットシザーと同じく、使用後の清掃と定期的な注油が必要です。歯の間に毛髪やスタイリング剤が詰まると切れ味が落ちるため、柔らかいブラシで軽く清掃することを推奨します。

セニングシザーの整備では、歯の形状と切刃をあわせて確認する必要があります。プロ用セニングシザーの経験がある研ぎ師へ依頼し、不明な場合は認定販売店へ整備方法をご相談ください。